肝斑とは
洗顔やお化粧の際などに、肌をこするなどで加わる刺激が原因でできてしまうシミが「肝斑(かんぱん)」です。
30代~40代の方で、頬骨のあたりや額、口の周辺などに左右対称にモヤモヤっと発症することが一般的です。
肝斑は典型的な肝斑ばかりではなく、「肝斑+老人性色素班」「肝斑+そばかす」というように、複数のしみが混在していることもあり、診断が難しいことがあります。
隠れ肝斑と言われるような、当初は肝斑としては目立たなかったものが、IPLなどのしみ治療を行うことで目立ってくることもあります。
つまり肝斑にはグレーゾーンがあるので、その時の状況を見極めて診断、治療方法を選択していく必要があります。
またホルモンバランスは悪化要因になりますので、低用量ピルを服用している方は医師にお伝えください。
町野皮ふ科のこだわり
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お肌の状況を見極めて、内服薬、ピコレーザーやIPL(フォトフェイシャル)※自費診療、外用薬などから治療方法を組み合わせていきます。
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悪化させないための注意する点をお伝えしていきます。
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治療効果を高める医療機関専売品の基礎化粧品を扱っています。
診察・検査について
肌の状態を確認します。お化粧を落とした状態で皮膚を確認するのが望ましいです。
お化粧を落として来院されるのが難しい方は、院内のパウダールームで洗顔をして頂く事も可能なのでスタッフにお声がけ下さい。
医師がシミの状態を確認します。ダーモスコピー(強い光を当てて拡大するもの)を使うこともあります。
年齢とともに出るシミの老人性色素斑などと肝斑では治療法が異なるため、肝斑かどうかの見極めが重要です。
ただ、肝斑は典型的なタイプだけではなく、いわゆる隠れ肝斑といわれるようなはっきりしないタイプやグレーゾーンのものが存在します。そのあたりを判断し、最もふさわしい対応をしていきます。
診察をスムーズにする為に、いつからどこにシミがあるのかご自身で確認してきて下さい。触って盛り上がるシミがあれば、脂漏性角化症といわれるものかもしれませんので、診察時に伝えてください。
治療法について
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当院の肝斑治療
<基本的な治療>
トラネキサム酸の内服薬を3カ月以上服用します。
<より積極的な治療>
ピコレーザーを使用した「ピコトーニング」。肝斑は1回では消えづらいため、数回以上の施術を行うことで、徐々に薄くなっていきます。
<赤みや異なるしみがある場合の肝斑治療>
赤みが目立つ、他のしみが混在する場合は、フォトフェイシャル(IPL)を行います。IPLでスタートし、その後ピコトーニングに切り替えることや、ピコトーニングでスタートしてIPLに切り替えることもあります。
<より効果が高まる肝斑治療(外用薬治療)>
ハイドロキノンを肝斑の部位に優しくはみ出さないように塗ることで肝斑の治療がより効果的になります。
治療費について
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治療費の目安
●自費診療の場合
シミのカウンセリングについては、専門の予約枠がありますので、以下のページから「時間指定予約 美容カウンセリング予約」におすすみください。
>ご予約はこちら
シミのカウンセリング料は1,100円です。
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内服薬
・トラネキサム酸
30日:3,900円 60日:7,800円
90日:11,400円 120日:15,600円
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その他
・ピコトーニング 全顔5回 88,000円 全顔10回 165,000円
・ハイドロキノンクリーム4% 5g 2,200円
・トラネキサム酸ローション 4,950円
・セルニューモイスチャーローション 4,400円
・セルニューモイスチャーミルク 4,400円
・セルニューウォッシングフォーム 2,750円
日常生活の注意点
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とにかく優しく
クレンジングでこすったり、顔にグイグイ力を入れて洗う、基礎化粧品をたたいたりこすって塗っている方は肝斑が悪化しやすいです。
洗う際、また化粧水や乳液を塗る際も、「グイグイ」や「パンパン」は禁物とし、お豆腐を扱うようなイメージで顔に触れてください。
泡立てた泡をつぶさないように優しく、手が顔に触れるか触れないかの気持ちで、顔から少し浮かせて洗ってください。
ほほの上の骨の上は肌に力が加わりやすいです。絶対にこすらないでください。
よくある質問
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市販の肝斑用の飲み薬は効果がありますか?
肝斑のように見えても違うシミの場合があります。
シミ治療は正しい診断が効果につながります。気になる方はご自身で判断せず、当院のシミカウンセリングを受けてみてください。
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シミカウンセリングを受けたら必ず施術を受ける必要がありますか?
施術についてはご希望を伺ったうえで行います。無理におすすめすることはありません。
シミカウンセリングのみでも構いませんので遠慮なくご来院ください。
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シミカウンセリングの際には話を聞くだけですか?
シミカウンセリングを受けられる方全員に、肌診断機(VISIA)でお顔の撮影を行います。
>詳しくはこちら
シミやしわなど項目別に肌の状態を細かく解析することが出来る肌診断機です。肌年齢も確認できます。
解析結果は同年代の平均値と比較し、レポートをプリントアウトしてお渡しします。
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肝斑にピコレーザートーニングを行う場合、どのくらいの間隔で行いますか?
一ヶ月に一回が目安となります。ご本人様のご希望を伺い、予定を決めていきます。