こんにちは。町野皮ふ科トナカイです。
今週はウイルス性イボ(尋常性疣贅)の治療についてご案内します。
尋常性疣贅はヒト乳頭ウイルスが感染増殖しイボを形成したものです。
当院では液体窒素による凍結療法をベースに補助療法として痛みの少ない治療を取り入れてます。
痛みの少ない治療の一つトリクロロ酢酸外用療法を始めて1年ほど経過しました。
スタッフも効果を実感しています。
痛みに弱いお子さんにも提案できる治療だと思います。
トリクロロ酢酸は酸性が強く、いぼに塗ることでいぼの組織を腐食・壊死させ取り除く方法になります。
当院ではトリクロロ酢酸を精製水に溶解して50%の飽和溶液を作成して治療に使用しています。
【治療方法】
・竹串にトリクロロ酢酸を浸して、いぼに突くようにあてます。
いぼの中にトリクロロ酢酸を染み込ませます。
この時に軽い鈍痛があることがあります。
・塗った後は乾かします。
正常な皮膚に付着したら水ぶくれや傷になることがあります。
・薄いフイルム状のテープで覆います。
・帰宅後、入浴までに時間がある方は2時間程度ではがして下さい。
【注意点】
・治療する部位は足の裏や手の平など皮膚の厚い場所になります。
(診察時に先生と治療可能な場所か確認します)
・治療した部位を触ったり、舐めたり、治療した手で目をこすったりしないで下さい。
・1~2週間間隔で、継続して通院してください。
・数回行う事で効果が出てきます。まれに効果がでない方もいます。
・基本的には痛みはありませんが、数時間から数日後に鈍痛が生じる場合があります。
・妊婦・授乳中の方は治療はできません。
ご希望の方は診察時にお声かけがけ下さい。適応を判断して行います。
他にもヨクイニン内服療法 スピール膏貼付 接触免疫療法など
イボ治療の選択肢をご用意しています。
イボの治療は痛みがあり長くかかる方もいますが、
当院ではできる限り痛みの少ない治療を心がけています。
イボでお悩みの方は是非お気軽にご相談下さい。