ふけ、耳や鼻周りのカサカサ|町野皮ふ科|坂戸市にっさい花みず木の皮膚科

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ふけ、耳や
鼻周りのカサカサ

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ふけやカサカサ(脂漏性皮膚炎)とは

脂漏性皮膚炎とは「脂が漏れる」という字を書きますが、肌の脂の分泌がポイントになる皮膚炎です。脂の分泌が多い所は頭皮(特に耳周り)や、眉毛、鼻の周り、耳の穴などがあります。このような場所が赤くなり、表面の皮膚が薄くむけたり、カサカサとしてしまうのが脂漏性皮膚炎でみられる症状です。頭の場合には剥がれ落ちた皮膚がフケとなってみられます。フケも大きい物だと、頭の地肌にこびりついてみえることもあります。痒みはないこともありますが、気になる痒みとして続いてしまうことも少なくありません。

 

出やすい年齢は40歳以上ですが、脂の分泌が盛んな生後1ヶ月前後でも頭皮にみられることがあります。私たちの皮膚には常在菌といわれる菌やカビが住んでいます。常在菌は誰もが持っている物です。私たちが脂分を肌から分泌すると、常在菌がそれを分解していきます。脂漏性皮膚炎では、この常在菌によって分解された産物が皮膚に刺激となり症状を引き起こします。常在菌のうち、特にポイントとなるのがマラセチアと呼ばれるカビの一種です。

 

このことから脂漏性皮膚炎は、脂の分泌が多い方、シャンプーの回数が少なかったり洗い方が不十分で脂分が皮膚に残りやすい方に起こりやすくなります。また、脂漏性皮膚炎を起こしやすい常在菌を多く持っている肌質の方や、肌がデリケートで刺激に対して弱い方も症状を引き起こしやすくなります。私たちは歳を取るとともに首から下の皮膚は乾燥しやすくなりますが、逆に顔や頭皮の脂の分泌が多くなりやすい傾向があります。なので、脂漏性皮膚炎は10代・20代よりも40代・50代以降で多くみられます。汗が多いと悪くなるので、汗っかきの方やスポーツをよくされる方にも出やすいかもしれません。

町野皮ふ科のこだわり

  • 1
    フケを減らして出ないようにしていく治療を行います。
  • 2
    シャンプーなど日常生活についてもお話ししていきます。
  • 3
    ステロイドのぬり薬を長期間使用して起こるデメリットに注意します。

診察・検査について

脂漏性皮膚炎は肌質によるところもあるので、長く続いている方もいるかもしれません。いつから症状があるか、診察の際に教えて下さい。頭や耳の周り、小鼻の脇など、実際に出ている症状を確認していきます。その際にシャンプーの回数や洗い方、何を使って洗うのかが大事になることもあるので、それらについて伺うこともあります。脂漏性皮膚炎で悪さをするマラセチアというカビは、水虫で悪さをするカビと違って顕微鏡で検査をしても出づらいので、通常顕微鏡の検査は行いません。

治療法について

  • オリーブ油

    頭にフケの症状がある場合にはオリーブ油が処方されることがあります。脂漏性皮膚炎では脂分が悪さをしますが、脂分を落とす際には脂分で浮かせて落とす方が、水でただ洗うよりも効果的です。お化粧を落とす際にクレンジングオイルを使うのをイメージしていただくと良いかもしれません。またオリーブ油は荒れた地肌を刺激から守る働きもあります。使い方はシャンプーをする前に地肌にトポトポと浸すようにかけ、やさしくなじませた後にできれば数分待ち、シャンプーで洗い流します。オリーブ油はシャンプー直前に使うのみです。

  • ステロイド

    皮膚の炎症を取るために、それぞれの場所に応じたステロイドの塗り薬が処方されます。頭皮の場合には塗りやすさを考えてローションタイプが出ます。耳や生え際にはクリームタイプが使われることが多いです。顔には軟膏タイプやクリームタイプが使われます。ステロイドはその時の症状によって、使う場所によって、塗り続ける期間によって強さを使い分けていくことが、十分な効果を出して余計な作用を起こさないために大切です。

  • ニゾラール

    また脂漏性皮膚炎ではニゾラールというカビに対して使われるお薬が処方されることもあります。これはマラセチアのようなカビが悪さをするためです。またニゾラールは脂の分泌を抑制する効果や、弱いながら炎症を抑える効果があるとも報告されています。

  • 飲み薬

    飲み薬としては、皮脂の分泌が期待されるビタミンB2やB6が処方されることがあります。痒みが強い場合には、抗アレルギー剤が処方されます。

治療費について

  • 治療費の目安

    保険診療において一般的な3割負担の場合で算定しています。1割負担の方は記載額の1/3、2割負担の方は2/3としてください。受診の際には初診料(850円)や再診料(220円)が必要となり、場合に必要となる項目として外来管理加算(160円)や処方箋料(200円)等があります。また処方薬がある場合には院外薬局で調剤料等(400~600円程度)がかかります。

    その他に必要に応じて以下の項目がかかります。

  • お薬

    脂漏性皮膚炎は慢性の皮膚の病気で、日常生活の注意点などを診察の中でお伝えしています。月に1回、「皮膚科特定疾患指導管理料(Ⅱ)」300円が再診の際に必要となります。

     

    脂漏性皮膚炎に塗り薬や飲み薬以外の特別な治療や検査はありませんので、かかる費用はお薬の値段が中心になります。

     

    <オリーブ油>

    ・オリーブ油50ml 40円

     

    <代表的なステロイド外用薬>

    ・アンテベートローション10ml×2本 172円

    ・ニゾラールクリーム10g 110円

     

    <代表的な抗アレルギー剤>

    ・タリオン 14日分 433円

日常生活の注意点

脂漏性皮膚炎は洗い方などの生活習慣が大きな原因となっていることがあります。正しい洗顔や洗髪が非常に大切です。

  • 洗顔

    洗顔では朝晩1日2回少なくとも夜の1回は洗顔料を使って洗って下さい。洗う際には強くゴシゴシとこするとかえって皮膚に傷が付き、刺激に対して弱くなってしまいます。やさしく泡立てた泡をつぶさないように、お豆腐を触るようなつもりで洗って下さい。同様にタオルで拭くときにもこすらずに、優しく押さえ拭きをして下さい。使う洗顔料は、まずは肌に優しい物を選ぶようにして下さい。皮膚の常在菌が悪さをするからといって、除菌タイプのハンドソープなどで顔を洗うことは肌を傷めるきっかけにもなり、かえって逆効果です。常在菌は必要以上に減らす必要はありません。洗う物に迷ったら、まずは優しい物を選んで下さい。当院でも肌に優しい洗顔料を扱っていますので、ご希望の方はお声がけ下さい。

  • 洗髪

    洗髪は週に3、4回ではなく、毎日洗って汗や脂分を落とすようにして下さい。シャンプーが刺激になることを考え、お湯だけで流す方もいるかもしれませんが、脂分が落ちないと症状は悪くなってしまいます。シャンプーを使って髪を洗って下さい。洗う際には髪の毛だけでなく、地肌も洗う必要があります。シャンプーは少なすぎても意味がありません。ある程度のシャンプーを取って、髪の毛で泡立てながら地肌を強くゴシゴシとこすらずに、優しく洗っていって下さい。ブラシなどを使って強く洗うことは、肌が傷つく原因になりますのでおすすめできません。すすぎは時間をかけ、たっぷりのお湯を使っていって下さい。脂漏性皮膚炎の方は、すすぎが足りないことも多くみられます。頭の症状がある場合はいつもすすいでいる時間の倍の時間をかけてお湯を流し、シャンプーや脂分が洗い残らないようにしていって下さい。マラセチアなどのカビに効く抗真菌剤が含まれたシャンプーも市販されています。ただ誰しもにおすすめできるわけではなく、シャンプーはむしろ刺激の少ない物を選んだほうが良いことが多いかもしれません。シャンプーも当院で扱っている優しい物もあります。シャンプー後はしっかり水気を拭いて、地肌を乾かすことも必要です。

  • 食生活

    食べ物だけで脂漏性皮膚炎が治るわけではありませんが、補助的な効果を期待して、食生活にも注意をはらってもよいかもしれません。ビタミンB群を多く含む食品(レバー・卵・牛乳・しじみ・しいたけ・ほうれん草・トマト・キャベツ)を積極的に摂るようにしてみたり、皮膚に刺激をもたらすアルコール・香辛料・過剰な糖分やスナック菓子などの脂肪分を控えるようにするのもおすすめです。ストレスや睡眠不足、疲労も悪さの原因の一つとなりますので、思い当たる方は意識して生活してみて下さい。

よくある質問

  • フケに悩んでいます。なんとかなりませんか?

    脂漏性皮膚炎では多くの患者さんがフケに悩まされています。当院ではフケを減らして出ないようにするための治療に力を入れています。オリーブ油を正しく使用したり、ステロイドのローションやクリームを使うことで、肌の状態を良くすることができると思います。またシャンプーは大きなポイントとなりますので、今まで使っているシャンプーを見直しても良いかもしれません。当院ではコンテススキンケアシャンプー800円(税抜)、コンテススキンケアリンス900円(税抜)を診察の際に特におすすめしています。院内で購入することが可能です。また、髪の洗い方を見直すことも大事です。シャンプーの量や洗い方・すすぎ方について気になる方は診察時に相談してみて下さい。そのようなことをしていくと、きっとフケを減らすことができると思います。

  • 耳の脂漏性皮膚炎と言われましたが、耳の穴の所の痒みが良くなりません。何か気をつけることがありますか?

    耳の穴の入口の所も皮脂の分泌が多く、脂漏性皮膚炎にはなりやすい場所です。お風呂では耳の穴の入口の所も優しく泡立てた泡でていねいに洗って、しっかりすすぐようにして下さい。また耳の穴が痒くなる方は、耳かきや綿棒のしすぎが原因のこともあります。耳かきや綿棒を毎日や週に何回かすると皮膚の表面が傷ついてしまい、刺激に弱くなってしまいます。痒くて気になるのはわかりますが、症状が良くなるまで我慢していただき、耳かきや綿棒の回数は週に1回、もしくは2週間に1回程度にして下さい。

  • 脂漏性皮膚炎がなかなか治りません。いつになったら良くなりますか?

    脂漏性皮膚炎は肌質によるところも大きく、肌質を変えることはなかなか難しいため、長い期間に渡って症状が続いてしまう方もいるかもしれません。ただ、洗い方などの日常生活を見直したり、炎症がひどくならないように正しくステロイドのお薬を使っていくと、肌を良い状態のまま保つことはできると思います。脂漏性皮膚炎を1、2週間でパッと良くすることは難しいですが、症状が悪くならないようにお薬を使いながらコントロールしていくと、荒れていた肌がきれいになるにしたがって刺激にも徐々に強くなってきます。刺激に対して肌が強くなってくれば、同じような脂分による刺激が加わっても症状が出ないようにすることはできると思います。治療には時間がかかるかもしれませんが、根気強く治療してみて下さい。

  • 頭皮や顔、耳以外で脂漏性皮膚炎になりやすい場所はありますか?

    汗や脂分がたまりやすいところに出るので、洗い方によってはおヘソの凹みや脇の下、股の付け根などにも出ることがあります。